こんにちは、ワイン愛好家の皆さま。今回は、ワインの裏ラベルに記載されている「SO2(亜硫酸塩)」について、初心者の方にも分かりやすく詳しく解説いたします。特に、健康に気を遣う方やナチュラルワインに興味を持つ方にとって重要な情報ですので、ぜひご覧ください。
SO2(亜硫酸塩)とは?

SO2は「二酸化硫黄」のことで、ワインの酸化を防ぐために使用される酸化防止剤の一種です。酸化防止剤は、ワインが空気中の酸素と反応して風味や色が変わるのを防ぎ、品質を保つ役割を果たします。SO2は自然界にも存在し、ブドウ自体やワインの醸造過程で自然に発生します。したがって、完全に添加しない場合でも、微量のSO2がワインに含まれています。
ワイン裏ラベルのSO2表記

日本では、ワインにSO2が10mg/L以上含まれている場合、「酸化防止剤(亜硫酸塩)」として表記することが法律で義務付けられています。この基準は、消費者がアレルギーや健康面での影響を受けないようにするための重要な情報提供手段です。以下では、この規定についてさらに詳しく説明します。
1.表記の背景と理由
日本の食品表示法では、特定の食品添加物が一定量を超えて含まれている場合、その成分をラベルに記載することが義務付けられています。SO2はその一例であり、10mg/L以上含まれている場合は「酸化防止剤(亜硫酸塩)」として表記する必要があります。この規定は、消費者が食品添加物の含有量を知ることで、自分の健康状態に応じた選択をするためのものです。
2.SO2の役割とその必要性
ワインにおけるSO2の主な役割は、酸化防止と微生物の繁殖抑制です。酸化防止剤としてのSO2は、ワインが空気中の酸素と反応して酸化し、風味や色が変わるのを防ぎます。また、SO2は細菌やカビなどの微生物の繁殖を抑制し、ワインの品質を長期間にわたって保つ役割も果たします。
3.健康への影響とその管理
SO2は多くの食品や飲料に使用されており、通常の摂取量ではほとんどの人にとって安全です。しかし、アレルギーを持つ人や喘息の患者にとっては、SO2が健康に悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、日本では消費者がSO2の含有量を把握できるように、ラベルへの明記が義務付けられているのです。
ナチュラルワインとSO2

ナチュラルワインとは、化学肥料や農薬を極力使わず、自然の力を活かして作られるワインのことを指します。しかし、ナチュラルワインには法的な定義や規制がないため、生産者によってSO2の含有量が異なります。
1.ナチュラルワインの生産方法
ナチュラルワインの生産者は、できるだけ自然のままの状態でワインを作ることを目指しています。そのため、SO2の使用を極力避けるか、ごく少量に抑える努力をしています。しかし、完全に無添加であることは保証されていません。ナチュラルワインの生産者は、ワインの風味や品質を保つために必要最低限のSO2を使用する場合があります。
2.ナチュラルワインの選び方
ナチュラルワインを選ぶ際には、ラベルの情報をしっかり確認することが重要です。信頼できる生産者や販売店から購入することをお勧めします。SO2の含有量については、生産者の方針やワインの種類によって異なるため、ラベルの情報や販売店の説明を参考にしましょう。
当オンラインショップ取扱ワインの具体例
当オンラインショップが取り扱っているワインのSO2含有量について、具体的に紹介いたします。
ラ・キンタ エレメンタ
「ラ・キンタ エレメンタ」はナチュラルワインではありませんが、ヴィーガンワインです。ヴィーガン認証を取得しており、動物由来の成分を一切使用していないことが特徴です。このワインは、健康志向の方や動物愛護に関心のある方におすすめです。
ベッコ・レアーレ
「ベッコ・レアーレ」はオーガニックワインの先駆者と評されるワイナリーが造ったワインです。ビオ認証とヴィーガン認証を取得しており、ワインボトルには認証マークが表示されています。オーガニックワインのSO2含有量については、EUの規定に基づき、赤ワインでは最大100mg/L、白ワインおよびロゼワインでは最大150mg/Lと定められています。この基準をクリアしているため、認証マークが付けられています。
ホーボーワイン(アメリカ、カリフォルニア州)
アメリカ、カリフォルニア州で生産されている「ホーボーワイン」の最新ヴィンテージのいくつかには、CCOF(California Certified Organic Farmers)認証が付いています。これは、アメリカ国務省が定めるUSDA認定とほぼ同じ基準ですが、CCOFはカリフォルニア州独自の機関です。そのため、若干の運用の違いがあります。CCOF認証のワインは、完全なオーガニックワインであり、SO2の添加は一切許可されていません。
ただし、少量のSO2を含む場合は「Made with Organic Grapes」と記載され、SO2の使用が許可されています。この場合、赤ワインで最大100mg/L、白ワインおよびロゼワインで最大150mg/Lとされています。ホーボーワインのCCOF認証ワインには「Made with Organic Grapes」と記載されており、この範囲内でSO2を極力抑えて添加しています。
まとめ

ワインの裏ラベルに記載されているSO2表記は、消費者にとって非常に重要な情報です。特に、健康に気を遣う方やナチュラルワインに関心がある方は、SO2の含有量やその表記について理解を深めることが大切です。弊社では、信頼できる認証を取得したワインを取り扱っておりますので、安心してお選びいただけます。
今後も皆さまに役立つ情報を提供してまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。