
こんにちは、CalivinoのManamiです。
5歳の娘を育てながら、毎晩のワインタイムが小さなご褒美になっている30代のワイン好きママです。今日は、ずっと気になっていた「酸化防止剤」について、私自身の疑問や体験を交えながら、初心者にもわかりやすくお話ししていこうと思います。
最近、オーガニック志向の友人に「酸化防止剤が入ってないワインの方が体に良いよ」と言われ、なんとなく「無添加」の方が良さそう…?と思ったこと、ありませんか?でも、実際にどう良いのか、酸化防止剤ってそもそも何なのか、ちゃんと説明できる人って意外と少ないんですよね。
この記事では、
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酸化防止剤ってなに?
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どうしてワインに入っているの?
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本当に体に悪いの?
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無添加ワインって安全なの?
といった疑問に答えながら、健康とワインのバランスのとり方を一緒に考えていきましょう。
ワインに含まれる酸化防止剤とは?初心者にもわかる基礎知識
酸化防止剤の正体は「亜硫酸塩」
「酸化防止剤」と聞くと、なんだか化学物質っぽくて怖い響きがしますよね。でも実は、その正体のほとんどは「亜硫酸塩(SO₂)」と呼ばれる天然由来の物質なんです。
これはぶどうを潰した時点や、発酵中にも自然に少量発生する成分。つまり、「完全にゼロにすることが難しい」という側面もあるんです。
なぜ酸化防止剤が必要なの?
ワインはとても繊細な飲み物。空気や菌に触れるとすぐに劣化したり、風味が変わってしまいます。
酸化防止剤には主に以下の役割があります。
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酸化防止:空気に触れて茶色くなったり、味が劣化するのを防ぐ。
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雑菌の繁殖抑制:発酵中や瓶詰め時に混入する菌を防止。
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香りの安定:不快な香り成分(アセトアルデヒドなど)を抑える。
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再発酵の防止:瓶の中で酵母が活動しないようにする。
ワインの世界では、実は酸化防止剤なしでは品質を保つのがとても難しいというのが現実なんです。
酸化防止剤の安全性と健康への影響
「酸化防止剤は体に悪い」は本当?
結論から言うと、適量であれば健康への影響は非常に少ないとされています。
日本では、酸化防止剤の使用量に厳しい上限(350ppm以下など)が定められており、ほとんどのワインがそれ以下で管理されています。特に市販されているワインであれば、過剰摂取になることはまずありません。
でも「頭が痛くなるのは酸化防止剤のせい」じゃないの?
これはよく聞く話ですが、実は最近では頭痛の主な原因は酸化防止剤ではなく、ヒスタミンやタンニン、アルコールの脱水作用によるとされています。
酸化防止剤による頭痛が起きるのは、喘息や亜硫酸塩過敏症を持っているごく一部の人だけなんです。
私もワインを飲んで頭痛がするタイプですが、赤ワインより白ワインの方が症状が出にくいと感じていて、これはヒスタミン含有量が関係しているのかもしれません。
「酸化防止剤無添加ワイン」の本当の姿
「無添加=完全に安全」は誤解かも?
「酸化防止剤無添加」と書かれていると、なんとなく体に優しい気がして手が伸びますよね。
でも、実際には亜硫酸塩はぶどうの皮や酵母からも自然に発生するため、「完全にゼロ」はほぼ不可能。ラベルに「無添加」と書けるのは、意図的に添加していないという意味なんです。
無添加ワインはどうやって酸化を防いでいるの?
酸化防止剤を使わない代わりに、以下のような工夫がなされています。
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ぶどうの収穫から発酵までを超短時間で行う
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酵母を無菌状態に保つ
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加熱殺菌や無菌充填を徹底
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瓶詰め後は完全遮光・温度管理
これらは手間とコストがかかるため、無添加ワインは高価になりがち。また、開封後は酸化が進みやすいため、飲み切るタイミングにも注意が必要です。
無添加ワインの味や香りの特徴は?
私が飲んだあるナチュラルワイン(酸化防止剤無添加)は、とても素朴で、まるで「ぶどうジュースの延長線」のような味わいでした。
酸味や香りも控えめで、ナチュラルワイン好きにはたまらない魅力。でも、通常のワインと比べると保存性や風味の安定感には欠けるかもしれません。
酸化防止剤と上手に付き合うためのヒント
妊娠・授乳中でも飲める?
日本では妊娠中のアルコール摂取は推奨されていませんが、酸化防止剤自体に胎児への強い影響は報告されていません。ただし、体質や体調によっては影響を受けやすいこともあるため、医師と相談するのがベストです。
子育て中ママのワインタイムにおすすめの選び方
私のように「子どもが寝た後の1杯が至福」というママには、以下のようなワインがおすすめです。
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オーガニック認証付きのワイン
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低アルコールタイプ(アルコール度数10%以下)
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瓶詰め後の添加物が少ないワイン
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開栓後も数日美味しく飲めるワイン
酸化防止剤があっても、きちんと基準内であれば過度に怖がる必要はありません。大切なのは「適量」「信頼できる生産者」「保存方法」ですね。
まとめ:酸化防止剤は敵ではない。正しく知って、美味しく飲もう!
ワインの酸化防止剤について、少し見方が変わったでしょうか?
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酸化防止剤の主成分は自然由来の亜硫酸塩
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品質と安全性を保つために必要不可欠
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過剰摂取にならなければ、健康リスクは少ない
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無添加ワインには別の管理の難しさがある
「添加物=悪」ではなく、どうして使われているのか、どんな影響があるのかを理解した上で、自分に合ったワインを選ぶことが大切です。
次回ワインを選ぶときは、ぜひラベルをチェックして、「酸化防止剤=必ずしも悪者じゃない」と思い出してみてくださいね。
そして、「無添加」に興味がある方は、一度ナチュラルワインを試してみるのもおすすめです。新しい発見があるかもしれません。