フルボディの意味って?濃厚で味わい深いフルボディについて解説

こんにちは、Manamiです。あなたは「フルボディ」という言葉を知っていますか?ワインの世界では、この「フルボディ」という言葉が重要な役割を果たします。この言葉は、ワインの味や香りの複雑さを表現するために使われているのです。

むかし、ワインの世界では味を「男性的」「女性的」などと人にたとえることが多くありました。そこで、それをそのままワインの味や香りを表す言葉にしようということで生まれたのが「ボディ」という表現です。

その中でも「フルボディ」という言葉は、最も濃厚なワインを指します。もしかすると、「フルボディの赤ワインは渋くてちょっと苦手・・・」という方もいるかもしれませんが、実は飲み方を工夫するだけで、その渋みの奥にある深い味わいを感じることができるのです。


フルボディ・ミディアムボディ・ライトボディの違い

ワインのタイプは「ボディ」で分けることができます。赤ワインの味や香りの傾向は、以下の3つに大きく分けられます。

フルボディ

渋みが強く、味や香りが濃厚で、色も濃い赤ワインを指します。言葉で表すと、主張が強く、ズシッと「重い」ワインです。

ミディアムボディ

フルボディとライトボディの中間に位置するワインで、渋みや酸味、香りがバランスよく感じられます。

ライトボディ

色が薄く、飲んだときに渋みが少ない赤ワインを指します。言葉で表すと、主張は控えめで、サラッと「軽い」ワインです。

ちなみに、ワインの濃厚さはアルコール度数の高さに比例する傾向があります。一般的に、ワインのアルコール度数は11~14%ですが、フルボディのワインは13%を超えるものが多くあります。


フルボディの濃厚さを生み出す3つの要素

フルボディの濃厚さは、以下の3つの要素によって生まれます。

1. 渋みや果実味が強いブドウの品種

フルボディのワインには、渋みや果実味が強いブドウの品種が使われます。代表的な品種は以下の通りです。

・カベルネ・ソーヴィニヨン: 力強い香りとタンニンが特徴。

・メルロー: プラムやブラックチェリーの香りが特徴で、タンニンや酸味が穏やか。

・シラー: スパイシーな風味が特徴で、熟成すると甘い香りが加わる。

2. 温暖な気候の地域で栽培

フルボディのワインは、日照時間が長く温暖な気候の地域で栽培されることが多いです。これによりブドウが完熟し、濃厚な味わいが生まれます。代表的な産地には、フランスのボルドーやチリなどがあります。

3. 樽での長期熟成

フルボディのワインは、樽で長期間熟成させることが多いです。樽での熟成により、独特のコクや香りが生まれ、しっかりした味わいが生まれます。


フルボディのワインを楽しむための2つのポイント

フルボディのワインを楽しむためには、次の2つのポイントを試してみてください。

1. ガッツリ系のお肉料理に合わせる

フルボディの赤ワインは、ステーキやハンバーグなどのガッツリ系のお肉料理と相性が抜群です。赤ワインに含まれるタンニンが、お肉の脂っぽさを中和し、味わいを引き立てます。

2. デキャンタージュで味や香りを変化させる

デキャンタージュとは、ワインを空気に触れさせるために専用の容器にワインを移すことです。これにより、ワインの酸味や渋みがまろやかになり、味や香りが開きます。


フルボディのワインにはポリフェノールが豊富

フルボディの赤ワインには、ポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは、細胞の酸化や悪玉コレステロールを抑える力があるとされています。特に色素が濃いフルボディのワインには、ポリフェノールが多く含まれています。

フルボディのワインは、濃厚な味わいと深い香りが楽しめるワインのタイプです。慣れないうちは渋くて飲みにくいと感じるかもしれませんが、楽しみ方を工夫することでその魅力を最大限に引き出すことができます。


フルボディのワインを最大限に楽しむコツ

1. ワイングラスの選び方

フルボディのワインを楽しむためには、ワイングラスの選び方も重要です。ボルドーグラスのように、大きなボウルの部分を持つグラスを使うと、ワインの香りがよく開きます。香りを逃がさずに楽しむことができ、フルボディのワインの複雑な香りをしっかり感じることができます。


2. サービング温度

フルボディのワインは、温度によって味わいが大きく変わります。赤ワインの場合、室温(約15〜18度)でサーブするのが一般的です。しかし、少し冷やすことで渋みが和らぎ、フルーティーな味わいが引き立つこともあります。特に暑い季節には、冷蔵庫で少し冷やしてから飲むと良いでしょう。


3. 熟成期間を意識する

フルボディのワインは、長期熟成させることでさらに深い味わいになります。購入後すぐに飲むのも良いですが、数年間寝かせておくと味や香りが熟成され、さらに美味しくなります。自宅での熟成を楽しむのもワイン愛好家の楽しみの一つです。


4. フードペアリング

フルボディのワインは、濃厚な料理と合わせるとその真価を発揮します。以下は、フルボディのワインと相性の良い料理の一例です。


・ステーキ: 赤身の肉とフルボディのワインは絶妙な組み合わせです。特に、脂ののったリブアイステーキなどがオススメです。

・チーズ: 熟成チーズやブルーチーズなど、味わいの強いチーズとフルボディのワインは相性抜群です。

・チョコレート: ダークチョコレートとフルボディの赤ワインの組み合わせは、デザートとしても楽しめます。


フルボディのワインを知るためのテイスティングのポイント

フルボディのワインを正しくテイスティングするためには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。


視覚

まずはワインの色を観察します。フルボディのワインは一般的に色が濃く、深い赤色や紫色をしています。グラスを傾けて、ワインの縁の部分がどのように変化するかを見てみましょう。色の変化からワインの熟成具合を感じることができます。


嗅覚

グラスに鼻を近づけて、香りを感じます。フルボディのワインは、果実の香りやスパイス、樽の香りなどが複雑に絡み合っています。香りを楽しむことで、ワインの多様なフレーバーを感じ取ることができます。


味覚

口に含んで味わいます。まずは少量を口に含み、舌の上で転がすようにして味を感じます。フルボディのワインは、しっかりとしたタンニンと濃厚な果実味が特徴です。味わいの変化を楽しみながら、余韻を感じることがポイントです。


まとめ

いかがでしたか?フルボディのワインは、その濃厚な味わいと深い香りが特徴です。ガッツリ系のお肉料理と合わせたり、デキャンタージュやスワリングで味や香りを変化させたりすることで、その魅力を最大限に引き出すことができます。

今回ご紹介したフルボディワインの中から、お気に入りの一本を見つけて、ぜひその深い味わいを楽しんでみてくださいね。ワインの世界は奥深く、知れば知るほどその魅力に引き込まれることでしょう。楽しいワインライフをお過ごしください!

ブログに戻る