こんにちは、CalivinoのManamiです。
秋の気配がぐっと深まり、夜になると羽織るものが欲しくなる季節になりました。冷たい風に吹かれて帰宅したあと、「温かい飲み物で身体の芯からホッと温まりたいな」と感じる夜も多いのではないでしょうか。
そんなときにぴったりなのが、ヨーロッパの冬の風物詩としても親しまれている温かいスパイスワイン「ホットワイン(フランス語でヴァン・ショー、ドイツ語でグリューワイン)」です。
一方で、ホットワインに興味を持ちつつも、ワイン初心者の方からよくいただく相談がこちらです。
「飲み残して日が経ってしまったワインでも美味しく作れるの?」
「鍋で温めるとアルコールが強くなりすぎたり、酸っぱくなったりして失敗しそう」
「どんなスパイスやフルーツを入れればいいのか分からない」
「そもそもベースにするワインは赤・白・ロゼのどれを選べばいいの?」
普段ワインを温めて飲む習慣がないと、どの銘柄を選べばいいのか、どうやって火を入れればいいのか迷ってしまいますよね。
結論からお伝えすると、ホットワインは「ご家庭にある小鍋や電子レンジで、誰でも5分〜10分程度で簡単」に作ることができます。
高級なワインを用意する必要はまったくありません。むしろ、数日前に開けて少し風味が落ちてしまったワインや、スーパーで手に入るお手頃なテーブルワインこそが、スパイスや柑橘の風味と溶け合って極上の温活ドリンクへと生まれ変わります。
この記事では、ホットワインの基本知識や世界各国の文化から、失敗しない黄金比レシピ、ベースとなるワインの選び方、アルコール感の調整テクニック、美味しく楽しむためのアレンジや注意点まで、分かりやすく丁寧に解説します。読み終えた後には、今夜すぐにキッチンでお気に入りの温かい1杯を作れるようになりますよ。
この記事で分かること
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ホットワイン(ヴァン・ショー / グリューワイン)の基本と魅力
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鍋やレンジで失敗なく作れる!基本の黄金比スパイスレシピ
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余ったワインでOK!ベースに最適な赤ワイン・白ワインの選び方
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お酒が弱い方でも安心なアルコール度数の調整方法
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体調に合わせた適正飲酒のルールと楽しむ際の注意点
ホットワインとは?世界で愛される歴史と呼び方の違い
まずはじめに、ホットワインとは具体的にどのような飲み物なのか、その基本知識と各国の文化から紐解いていきましょう。
ワインにスパイスや果汁を加えて温めた伝統の飲み物
ホットワインとは、赤ワインや白ワインにシナモンやクローブなどの香辛料、オレンジやりんごなどの柑橘類やすっきりとした果物、そして蜂蜜や砂糖などの甘みを加えて温めたホットカクテルの一種です。
日本では「ホットワイン」という和製英語が広く定着していますが、ヨーロッパでは古代ローマ時代から兵士の身体を温め、健康を維持するための知恵として親しまれてきた非常に長い歴史があります。中世ヨーロッパを経て、現在では寒さの厳しい秋から冬にかけて、クリスマスマーケットや家庭の冬の定番ドリンクとして欠かせない存在となっています。
国によって異なる呼び名と特徴
ヨーロッパ各国で古くから親しまれているため、国や地域によって呼び名やレシピのニュアンスが異なります。
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フランス:ヴァン・ショー(Vin Chaud)
「温かいワイン」を意味します。ボルドーやローヌ地方の赤ワインをベースに、オレンジやシナモン、蜂蜜を加えて上品でフルーティーに仕上げるのが特徴です。
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ドイツ・オーストリア:グリューワイン(Glühwein)
「燃えるワイン」を意味し、クリスマスマーケットの屋台でマグカップ片手に楽しむスタイルが有名です。スターアニス(八角)などを効かせた、ややスパイシーで力強い風味が親しまれています。
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北欧諸国:グロッグ(Glögg / Gløgg)
スウェーデンやフィンランドなどで飲まれるスタイルで、アーモンドやレーズンをカップの底に沈め、スプーンですくいながら飲む独特の楽しみ方があります。ブランデーやウォッカを少量足してアルコールを強めることもあります。
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イギリス:マルドワイン(Mulled Wine)
「香辛料を入れた温かいワイン」という意味で、柑橘類の皮とナツメグなどをしっかり効かせてじっくり温めます。
呼び名は違っても、「寒さを吹き飛ばし、心と身体をじんわり温める」という目的は世界共通です。
なぜ秋の夜長にホットワインがおすすめなのか?
秋の深まりとともにホットワインが恋しくなるのには、季節の変わり目ならではの心と身体のリフレッシュという理由があります。
1. 身体を冷やさずに楽しむリラックスタイム
気温が下がると血行が滞りやすくなり、手先や足先の冷えを感じる方が増えます。冷えたビールや炭酸系のお酒はさらに身体を冷やしてしまうことがありますが、温かいワインなら湯気とともに立ち上るアロマを吸い込みながら、じんわりと内側から温まることができます。
2. スパイスと果実のアロマによる心地よい充足感
シナモンやクローブ、柑橘の皮に含まれる香り成分は、どこか懐かしく温かみのある香りで空間を満たしてくれます。おうちのリビングや寝室前のひとときに、アロマテラピーのようなリラックス感をもたらしてくれます。
3. 開けてから時間が経ったワインを美味しく救済できる
ワインをボトルで買ったものの、「数日経って酸っぱくなってしまった」「渋みが強くて飲みきれなかった」という経験はありませんか?
ホットワインは、スパイスの芳香と蜂蜜の甘み、柑橘のジューシーな果汁を加えるため、開けたてのフレッシュさが失われたワインであっても、まったく気にならずに美味しいデザートドリンクへと変身させることができます。食品ロスを防ぐ意味でも非常に合理的です。
初心者でも失敗しない!ホットワインの基本黄金比レシピ
ホットワイン作りで最も大切なのは、「ワイン」「甘み」「スパイス」「フルーツ」のバランスです。初心者の方でも間違いなく美味しく作れる、基本の分量と手順をご紹介します。
基本の材料(2杯分)
| 材料 | 分量 | 役割・ポイント |
| 赤ワイン(または白ワイン) | 300ml | 手頃なテーブルワインや余ったワインでOK |
| オレンジ(またはレモン) | スライス2〜3枚 | 国産の防腐剤不使用のものがおすすめ(果汁でも可) |
| 蜂蜜(または甜菜糖・きび砂糖) | 大さじ1〜2 | 好みの甘さに応じて調整。優しいコクが生まれる |
| シナモンスティック | 1本 | ホール(原形)を使うと濁らず上品に香る |
| クローブ(丁子) | 2〜3粒 | 甘く濃厚な香りを添えるクラシックなスパイス |
| スターアニス(八角)※お好みで | 1個 | 本格的なヨーロッパ風のオリエンタルな香りに |
作り方の3ステップ(小鍋で作る場合)
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材料を小鍋に入れる:
小鍋にワイン、スライスしたオレンジ、蜂蜜、シナモンスティック、クローブをすべて入れます。オレンジの果肉をスプーンの背で軽く押して果汁を少し出しておくと、味が馴染みやすくなります。
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弱火でゆっくり温める(沸騰厳禁!):
弱火にかけ、かき混ぜながら温めます。鍋のフチに小さな泡がフツフツと立ち始め、湯気がゆらゆらと上がってきたら(目安温度:65℃〜70℃)、火を止めます。
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フタをして2〜3分蒸らす:
火を止めたらフタをして、そのまま2〜3分蒸らします。余熱でスパイスと柑橘のエキスがワイン全体に溶け込み、香りが格段にまろやかになります。茶こし等でスパイスを濾しながら耐熱マグカップに注げば完成です。
失敗を防ぐための3大注意点!沸騰と酸化に気をつける
ホットワイン作りはとても手軽ですが、ちょっとした火加減や加熱時間を間違えると、味が落ちてしまうことがあります。以下の3つの失敗ポイントを避けるようにしましょう。
1. 決して「グラグラと沸騰」させない
ホットワイン作りで最も多い失敗が「沸騰させてしまうこと」です。
ワインを強火で沸騰させてしまうと、ワイン本来の繊細なブドウの香り成分が一気に揮発して飛んでしまいます。さらに、果汁に含まれる酸味の角だけが強調され、ツンとした酸っぱさや焦げたような苦みが出てしまいます。鍋肌から小さな泡が立ち始めたら、すぐに火を止めるか極弱火に落とすのが鉄則です。
2. パウダーのスパイスを入れすぎない
ご自宅にシナモンスティックやホールのクローブがない場合、製菓用の「シナモンパウダー」でも代用可能です。
ただし、パウダー状のスパイスは液体に溶けきらずに表面に浮いたり、底に沈んでザラザラとした舌触りになりやすい特徴があります。パウダーを使う場合は、入れすぎず「1〜2振り(ごく微量)」に留め、飲む直前によくかき混ぜるようにしてください。
3. 輸入柑橘類の皮のワックスや苦みに注意する
市販の外国産オレンジやレモンの皮には、防カビ剤やワックスが塗られていることがあります。皮ごと小鍋に入れて加熱する場合は、以下の下処理を行うか、果肉部分・搾り果汁だけを使用すると安心です。
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粗塩や重曹を手に取り、柑橘の皮をしっかり揉み洗いして流水で流す
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熱湯に数秒くぐらせてから冷水に取る
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皮の白いワタ(内側の白い部分)が多いと苦みが出やすいため、気になる場合は皮を薄く剥いて果肉と合わせる
電子レンジで1杯だけ手軽に作る時短テクニック
「鍋を洗うのが面倒」「夜遅くに自分用の1杯だけサッと作りたい」というときは、電子レンジを使うのが最も便利です。
レンジで作る手順(マグカップ1杯分)
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電子レンジ対応の耐熱マグカップに、赤ワイン(150ml)、蜂蜜(小さじ2)、オレンジスライス(1枚)を入れます。
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シナモンパウダーを1振り加え、マドラーやスプーンで軽く混ぜます。
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ラップをかけずに、500Wの電子レンジで約1分〜1分20秒(600Wなら約50秒〜1分)温めます。
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カップを取り出し、温かさを確認して軽く混ぜれば完成です。
レンジ加熱のコツ:
最初から長時間加熱すると突沸(突然中身が吹きこぼれる現象)を起こす危険があります。まずは短めの時間で温め、ぬるい場合は10秒ずつ様子を見ながら追加加熱してください。
ベースにするワインの選び方|赤・白・ロゼの使い分け
ホットワインに使うベースワインは、どのような特徴を持つボトルを選べばよいのでしょうか。タイプ別の仕上がりの違いと、選ぶ際のポイントを比較表でまとめました。
| ワインの種類 | おすすめの味わい・品種 | 仕上がりの特徴 | こんな気分のときにおすすめ |
| 赤ワイン | メルロー、カベルネ、果実味豊かなミディアムボディ | 深みのあるコク、クラシックな重厚感、ベリーの濃厚さ | 肌寒い夜、しっかり温まりたい時、王道の味を楽しみたい時 |
| 白ワイン | シャルドネ、甲州、やや甘口のリースリング | 軽やかでフルーティー、すっきりした酸味、透明感 | 赤ワインの渋みが苦手な人、食後のリフレッシュ、生姜を効かせたい時 |
| ロゼワイン | 果実味のある中口〜辛口ロゼ、グルナッシュ | チャーミングな赤果実感、見た目の華やかさ、爽やかさ | 女子会、見た目の色合いを楽しみたい時、ベリーをたっぷり入れたい時 |
赤ワインで作る場合:渋みが強すぎない「果実味重視」を選ぶ
王道のホットワインを作るなら赤ワインです。
ただし、高級なボルドーワインのように渋み(タンニン)がガッシリと効いたフルボディを選ぶと、温めたときに渋みが舌にザラついて感じられやすくなります。おすすめは、チリや南イタリア、スペイン産のメルローやテンプラニーリョ、シラーなど、日照に恵まれた産地の「果実味がふくよかで渋みが滑らかなタイプ」です。プラムやカシスのような果実の甘みが、スパイスと見事に一体化します。
白ワインで作る場合:りんごや生姜を合わせた「爽快スタイル」
「白ワインでもホットワインができるの?」と驚かれることがありますが、実はドイツやオーストリアでは白のグリューワインも非常に人気があります。
白ワインで作るホットワインは、赤ワイン特有の渋みが一切ないため、すっきり軽快に飲めるのが魅力です。オレンジの代わりに「薄切りりんご」や「スライス生姜(ジンジャー)」、蜂蜜を合わせると、まるで大人のホットアップルサイダーのような、爽やかで身体がポカポカ温まる極上の一杯に仕上がります。
気分に合わせて楽しむ!おすすめアレンジレシピ4選
基本の作り方に慣れてきたら、ご自宅にある身近な食材やフルーツを組み合わせて、オリジナルのアレンジを楽しんでみましょう。
1. りんごと生姜のポカポカ白ホットワイン
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材料: 白ワイン 150ml、薄切りりんご 2枚、生姜スライス 1枚、蜂蜜 大さじ1、シナモンスティック
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特徴: 生姜のピリッとした辛味成分(ショウガオール)が加わることで、身体の内側から温まる感覚が一層高まります。りんごの優しい甘酸っぱさが白ワインの酸味と溶け合います。
2. 冷凍ベリーを浮かべた贅沢ロゼホットワイン
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材料: ロゼワイン 150ml、市販の冷凍ミックスベリー(ストロベリー、ブルーベリー等)大さじ2、きび砂糖 小さじ2、ミントの葉
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特徴: 耐熱グラスに注ぐと鮮やかなルビーピンクが映え、見た目もとても華やかです。温まって柔らかくなったベリーの実をスプーンですくいながらデザート感覚で楽しめます。
3. 紅茶(アールグレイ)で割る軽やかホットワイン
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材料: 赤ワイン 100ml、濃いめに淹れたアールグレイティー 80ml、オレンジスライス 1枚、蜂蜜 小さじ2
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特徴: ワインを温かい紅茶で割ることで、アルコール度数がグッと下がり、アールグレイ特有のベルガモットの気品ある香りが広がります。お酒にあまり強くない方や、平日の就寝前の読書タイムに最適です。
4. ドライフルーツとナッツの北欧風「グロッグ」
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材料: 赤ワイン 150ml、レーズン 大さじ1、刻んだアーモンド 少々、クローブ 1粒、蜂蜜 大さじ1
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特徴: 温まったワインを吸ってふっくら柔らかくなったレーズンと、香ばしいナッツの食感がアクセントになります。スプーン片手にゆっくり時間をかけて味わいたい贅沢な一杯です。
お酒が弱い方へ|アルコール度数を下げる工夫とノンアルコール提案
ホットワインはお酒ですので、体質や体調に合わせてアルコール感をコントロールすることが大切です。
アルコール度数を下げる温め方のコツ
アルコール(エタノール)は約78.3℃で気化し始めます。
お酒にあまり強くない方が作る場合は、小鍋で温める際に「ほんの少し長めに弱火で湯気を立たせる」ことで、アルコール分をある程度穏やかに揮発させることができます。また、前述の「紅茶割り」や「果汁100%のオレンジジュース・りんごジュース」で1:1に割ってから温める方法も、アルコール度数が半分(5〜6%程度)に下がるため非常におすすめです。
100%ぶどうジュースで作る「キンダープンシュ(ノンアルコール)」
妊娠中や授乳中の方、車を運転する予定がある方、お子様と一緒の食卓には、ドイツで親しまれている子ども向けホットドリンク「キンダープンシュ(Kinderpunsch)」を作りましょう。
ワインの代わりに「果汁100%の赤ぶどうジュース」を使い、オレンジスライスやりんご、シナモンスティック、少量のレモン汁を加えて同様に温めるだけです。砂糖を足さなくてもブドウ本来の濃厚な甘みがあり、見た目も香りも本格的なホットワインそのもののリッチな気分をノンアルコールで楽しめます。
健康・飲酒に関する大切な注意点
ホットワインを美味しく安全に楽しむために、健康面への配慮とルールを必ず確認しておきましょう。
適正飲酒を心がけ、過度な飲酒を避ける
温かいお酒は口当たりが甘く飲みやすいため、ついつい飲むペースが早くなりがちです。厚生労働省が示す「健康日本21」などの飲酒ガイドラインにおいても、純アルコール量として1日平均20g程度(ワインならグラス2杯弱・約200ml程度)が節度ある適度な飲酒の目安とされています。温かいからといって飲みすぎず、ゆっくりと味わいましょう。
脱水予防にお水(チェイサー)を一緒に飲む
温かいお酒を飲むと身体が温まって発汗しやすくなる一方、アルコールの利尿作用によって体内の水分が失われやすくなります。ホットワインを飲む際は、同量以上の常温のお水や温かい白湯を一緒に手元に用意し、こまめに水分補給を行ってください。
妊娠中・授乳中・服薬中の方への配慮
「加熱したからアルコールが完全にゼロになっている」と誤解されることがありますが、家庭の調理で短時間加熱した程度では微量のアルコールが残存しています。妊娠中や授乳中の飲酒は胎児や乳児の発育に影響を与える恐れがあるため、必ずアルコールを含まない果汁100%ジュースで代用してください。また、持病で薬を服用している方は、アルコールとの相互作用により予期せぬ副作用が生じる危険性があるため、事前にかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。
飲酒運転の絶対禁止
「温めてアルコールを飛ばしたから大丈夫」「近所だから」という自己判断は重大な犯罪につながります。微量でもアルコールが体内に入った状態での車両や自転車の運転は法律で固く禁じられています。飲酒後は絶対に運転を行わないでください。
よくある質問
Q1. ホットワインには賞味期限がありますか?作り置きはできますか?
作ったホットワインは、密閉容器に入れて冷蔵庫で保管すれば翌日〜2日程度は保存可能です。
ただし、柑橘の皮やスパイスを入れたまま長時間放置すると、皮の内側の苦み成分(リモノイド等)が溶け出してえぐみが強くなってしまいます。作り置きをする場合は、温め終わった段階で必ずフルーツやスパイスを茶こしで取り出し、液体だけを冷まして冷蔵庫で保管してください。飲む際に再度レンジなどで温め直せば美味しくいただけます。
Q2. どんな鍋を使って温めるのが良いですか?
ホーロー鍋、ステンレス鍋、ガラス鍋が最も適しています。
アルミ鍋や鉄鍋を使うと、ワインに含まれる強い有機酸(酒石酸やリンゴ酸など)が金属と反応してしまい、鍋を傷めたり、ワインに金属臭が移って味が損なわれたりする原因になります。金属反応が起きにくい素材の鍋を選びましょう。
Q3. 余ったスパークリングワインでもホットワインは作れますか?
はい、美味しく作ることができます。
炭酸が抜けて気が抜けてしまったスパークリングワインでも、白ワイン仕立てのホットワインと同じ要領で温めれば問題ありません。温める過程で残った炭酸ガスは自然に抜けますが、ブドウ本来の綺麗な酸味と果実感は残るため、蜂蜜とりんごを少し足すだけで上品な味わいに仕上がります。
Q4. 甘みをつけないと美味しくないですか?砂糖なしでも作れますか?
砂糖なしでも作れますが、ワインを加熱すると水分と一緒にアルコールが揮発し、酸味や渋みの輪郭が強調されやすくなります。そのため、ほんの少しだけでも蜂蜜やメープルシロップ、甜菜糖などの甘みを加えてあげる方が、スパイスのトゲを和らげ、全体の調和が取れて格段に美味しく感じられます。糖分を控えたい場合は、甘みの強いオレンジやりんごの果汁を多めに搾り入れるのがおすすめです。
Q5. どんなマグカップを使えばいいですか?
普段使いの陶器製マグカップや、耐熱ガラス製のカップをご使用ください。
脚のついた薄手のワイングラスに熱いワインを注ぐと、急激な温度変化でガラスが割れてしまう大変危険な事故につながります。取っ手が付いた厚手のマグカップなら、温もりを手で包み込みながら安全に楽しむことができます。
まとめ
肌寒い秋の夜に心と身体をじんわり解きほぐしてくれるホットワイン(ヴァン・ショー)。
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手頃なワインや、開けて数日経った余りワインで手軽に作れる
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決してグラグラ沸騰させず、湯気が立つ程度(65℃〜70℃)で火を止める
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柑橘、蜂蜜、シナモンなどを合わせるだけで極上の香りが広がる
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赤ならコク深く王道、白なら生姜やりんごを合わせてすっきり楽しめる
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お水(チェイサー)を忘れず、適正なペースで心地よく温まる
ワイン選びに気負う必要はありません。「少し残ってしまったワインがあるから、今夜はレンジで温めて蜂蜜を入れてみようかな」といった気軽な気持ちで、ぜひ秋の夜長に温かい1杯をキッチンで作ってみてください。部屋いっぱいに広がる甘くスパイシーな香りが、日常の疲れを優しく包み込んでくれるはずです。
ご自宅の余りワインに合わせたアレンジ方法や、ホットワインにぴったりの銘柄選びのご相談など、お気軽にお声がけください。
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参考情報・参照元
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国税庁「酒類総合研究所:お酒の基礎知識・ワインの成分と特性」
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiyojo/2020/pdf/01.pdf
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厚生労働省「e-ヘルスネット:飲酒のガイドライン・適正飲酒と健康管理」
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警察庁「飲酒運転の根絶:アルコールが身体および判断力に及ぼす影響」
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一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)「ソムリエ・ワインエキスパート教本:各国の伝統的飲料およびサービス実務」